なぜか嫌いになる心理 ―なぜか分からないけれど、あの人の事が嫌い―
皆さんには「何か原因があるわけではないけれど、この人の事が嫌い」という経験はありますか?
「生理的に嫌い」という言葉もあるぐらい、私たちには“なぜか分からないけれど、相手のことを好きになれない”ことがあります。
なぜ、私たちはこのように他人のことを無意識のうちに嫌ってしまうことがあるのでしょうか。今回は、その原因の1つについてご紹介したいと思います。
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内向的な人と外向的な人
私たちの性格をすごく大ざっぱに2つに分けると、私たち人間には内向的な人と外向的な人がいます。
実は、この内向的な人と外向的な人というのは、一部の例外を除いて、基本的にはあまり相性が良くないことが分かっています。
外向的な人から内向的な人を見てみれば、「内気で、オタクっぽく、頼りにならず、社会的に不適切な」人間であるように見えます。
一方で、内向的な人が外向的な人を見れば、「傲慢で、自信過剰で、厚かましく、でしゃばりな」人間に見えるのです。
しかも、これらの興味深い点は内向的な人も外向的な人も、お互いに第一印象の時点で無意識に相手の性格を見抜いている傾向があるということです。
なぜ彼らは相性が悪いのか?
なぜ、第一印象で内向的な人と外向的な人はお互いのことを無意識に嫌い合うのでしょうか。そこには、たくさんのコミュニケーションのズレがあります。
たとえば、内向的な人は自分の発言途中でも会話をいったん停止し、自分の考えをまとめ、それから発言を続けることがあります。
一方で、外向的な人は会話が停止すれば、それは会話の終了だとみなし、今度は自分が話し始めます。そのため、2人の会話はかみ合わないのです。
他にも、内向的な人と外向的な人の間には、こうした小さなずれがたくさん存在します。そのために、彼らは「なんとなく」相手を嫌いになってしまうのです。
ネガティブな印象を変えるにはどうするか?
ネガティブな印象を変えるのは基本的にかなり難しいとされています。
なぜなら、第一印象でネガティブな印象を抱くと、次回からの接触自体が無くなってしまうからです。それに、第一印象を変えること自体がそもそも簡単なことではありません。
しかも、内向的な人も外向的な人も、基本的に自分の考え方が間違っているとは思いません。
ですので、自分とは違うタイプの人にも好かれたいと考えるなら、第一印象が築かれる前に対処する必要があります。
つまり、内向的な人は外向的な人のコミュニケーションの仕方を、外向的な人は内向的な人のコミュニケーションの仕方を勉強する必要があるでしょう。
簡単な話ではありませんが、少しだけ日常から意識して他人のコミュニケーションの仕方を観察してみるといいかもしれません。