恋をするための心理学Q&A

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恋人たちが別れやすい季節と別れにくい季節―クリスマスや引っ越しの恋愛との関係―

興味深いことに、恋愛関係は一定のパターンを持って始まり、一定のパターンを持って終わりやすくなります。例えば、告白が行われやすい時間もあれば、恋人に振られやすい時間もあるのです。

 

ちょっとイメージしただけでも、朝早くに告白を行う男女はあまりいないことが分かるかと思います。

 

そして、時間よりも大きな影響力を持つのが季節です。皆さんも恋愛をしやすい季節と恋愛をしにくい季節があると言われたら、何となくイメージが付きやすいのではないでしょうか。

 

今回は心理学の調査結果をもとに、恋愛関係が終わりやすい季節と終りにくい季節をご紹介したいと思います。


(c) .foto project

 

別れを告げられにくい12月

これは予想がつきやすいかと思いますが、高松大学の牧野らの研究によると、最も別れを告げられにくい季節は12月であることが分かっています。

 

この結果は複数の研究で示されており、12月は恋人たちにとって重要な、クリスマスなどのイベントがあるためだと考えられています。

 

ちなみに、12月の次に別れを告げられにくい季節は、1月、7月でした。1月はクリスマスを経て、初詣などのイベントがありますし、7月には夏祭りや海開きといったイベントがあります。このように、恋人にとって重要なイベントがある時期は別れが少ないようです。

 

別れを告げられやすい11月

それでは、別れを告げられやすい時期とはいつでしょうか。男女共通して、別れを告げられやすい時期は11月であることが分かっています。

 

クリスマスを来月に控えて、「この人で良いのか」と恋人たちが悩んでしまうのかもしれませんね。

 

ちなみに、別れを告げられやすい季節には男女差があります。女性の場合、11月よりも3月に別れを切り出される人が圧倒的に多く、卒業シーズン、移動シーズンになると別れを告げられるようです。

 

一方で、大学生を対象にした研究では、男性の場合は9月に別れを告げられやすいようです。男性の場合、夏休み中に別れを告げられやすいということですね。

 

まとめると、男性と女性のいずれにせよ、パートナーと物理的に離れる何らかのイベントがあった時に別れは告げられやすいようです。

 

男女の別れる理由

そもそも、恋人たちはなぜ別れようと思うのでしょうか。最も大きな理由は男女で同じで「価値観の不一致」だとされています。

 

ただし、以前ご紹介したように、価値観の不一致自体はほとんどの恋人は体験していません。価値観が一致しないことをあまりに心配しすぎると逆効果になってしまうかもしれませんので、ご注意ください。

 

また、その次に多い理由は男女で大きな違いがあります。

 

女性の場合、「相手を嫌いになった」という理由で別れを告げやすいのに対し、男性の場合、「他に好きな人が出来た」という理由で別れを告げやすいようです。

 

女性は2人の関係の中で相手を好きか嫌いか判断し、男性は他の女性とパートナーを比較しながら相手を好きか嫌いか判断していると言えるでしょう。

 

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