恋をするための心理学Q&A

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多くの人が恋愛関係で嫌になること、嫌になったこと

恋愛関係は他の人間関係と同じ部分もあれば、全く異なる部分もあります。同性の友人と似たような付き合い方が通じる時もあれば、全く異なる付き合い方をしなければならない時もあるでしょう。

 

それでは、恋愛関係では、どんなことに気をつけなければならないのでしょうか。今回は“恋愛関係で嫌がられやすいこと”を心理学の調査結果をもとにリスト化して、気を付けるべきことをご紹介していきたいと思います。


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恋愛関係ではどんなことが嫌がられるのか?

筑波大学の立脇は恋人のいる大学生90名に対して「恋人と付き合っていて、嫌だ、面倒くさい、辛い、苦しいなど不快に思うのはどのような時ですか」という調査を行いました。

 

すると、以下のような項目が恋愛関係では嫌がられやすいことが分かったのです。

 

上から順に多くの人に嫌がられた項目(90人中)

78件 心理的・時間的拘束(1人になれない・やりたいことができない)

28件 会えないこと(会いたいのに会えない・時間が合わない)

25件 相手の状態の問題(機嫌が悪い・わがまま)

19件 付き合い方の問題(相手に思うように伝えられない)

14件 けんか(けんか・お互いに妥協しない)

12件 不一致(話・意見・性格・価値感の不一致)

10件 自分の状態(疲れている時・相手の邪魔をするとき)

10件 将来(別れについて考える・結婚の話)

8件  相手の異性関係(相手の異性の友人、元恋人・相手の浮気)

 

嫌がられやすいこととその対応

恋愛関係において、最もネガティブな感情を引き起しやすいのは、心理的、あるいは時間的に縛られていると感じることのようです。回答者90名のうち、78件も心理的・時間的に拘束されることが嫌だとしていることからも、ダントツで嫌がられることが分かるかと思います。

 

恋愛においては相手を過度に束縛しないこと、それぞれの時間を自由にすることが最も重要だと言えるでしょう。

 

また、件数はものすごく多いというわけではありませんが、10件は自分が疲れている時や、相手の邪魔をしてしまった時といったように、自分の一時的な状態で嫌な気分になることもあるようです。

 

パートナーが嫌な気分になっているからといって、必ずしも自分が悪いわけではありません。相手の体調や機嫌が治るまで時間を置いて待ってみるという事も時には重要だと言えるでしょう。

 

そして、興味深いことに、恋愛をしている恋人たちがよく恐れる「けんか」や「価値観などの不一致」に関しては、ネガティブな経験をしたと言う人は少ないことも分かるかと思います。

 

もちろん対立は出来る限り避けたいものですし、同じ物を共有できることは良いことだとも思いますが、無理に相手に合わせたり、逆に相手を合わせさせたりといったことはしなくともよいとも言えるでしょう。

 

まとめ

恋愛関係においては、友人関係などとは異なり、お互いに一緒にいたり、お互いの生活に干渉したりといった出来事が増えるようになります。そのため、無意識のうちに心理的、あるいは時間的に相手を拘束してしまっていないかなどに注意する必要があるでしょう。

 

念のため、注意点を述べておくなら、上のリストでは「結婚の話」も嫌がられるリストに含まれていますが、これはあくまで大学生を調査対象にした結果です。ひょっとすると、もっと上の年齢になれば「結婚の話をしない人」の方が嫌がられるかもしれません。

 

だからといって、上のリストが大学生以外に役に立たないかと言われればそうではありません。そうではなく、あくまで上のリストを参考にする場合には、年代によって多少当てはまる項目が変化するということだけ注意して頂ければ幸いです。

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