会話が苦手な人のための簡単なコツ: 食事をしながらコミュニケーションをしよう
恋愛において会話は非常に重要です。夫婦間の葛藤が起きる原因はコミュニケーション不足だと指摘するカウンセラーやセラピストもいるぐらいです。
ですが、コミュニケーションや会話をするのが苦手な人は、「会話が大事」と言われても何を話したらいいか分かりませんし、そもそもどんな状況で話せばいいのかと色々と考えてしまうことでしょう。
そこで今回はちょっとした状況を作り出すだけで、会話がより楽しいものになる方法をご紹介します。
食べ物と会話
その状況とは、ずばり飲み食いをしながら会話するというものです。
関西学院大学の中村が大学生を対象に行った実験によると、会話中の参加者たちに飲み物とお菓子を提供したところ、飲食物が無かった場合に比べ、会話に以下のような特徴が現れることが分かりました。
(1)参加者たちの笑顔が増える
(2)あまり発言が出来ない人がより発言できるようになった
(3)参加者が会話をより意義のあるものだと評価した
ここで特に重要なのは2番で、食べ物や飲み物があることによって、普段会話に参加できない人が、より積極的に参加できるようになるというのです。
しかも、会話に参加できなかった人が会話に参加したからといって、会話の評価が下がるどころか笑顔が増え、会話をより良いものとして評価する傾向まであるのです。
このように、会話中の飲食は会話が得意な人にも苦手な人にも効果的ですが、特に会話が苦手な人に大きなメリットがあるようです。
2人会話でも3人会話でも
さらに、会話中の飲食が持つ大きなメリットは、たとえ会話が2人状況でもそれ以上の場面でも効果を持つという点です。多くの場合、コミュニケーション講座などで話される「話し方」などは、1対1の場面を想定していて、あまり応用が利きません。
ですが、「お菓子を食べる」「ご飯を食べる」という状況はたとえ話し相手が何人いようが、簡単に作りだすことができます。
こういったことから「1対1の会話は大丈夫なんだけど、多人数だと話し方が分からなくて……」という人にも「多人数だと何となく話せるのだけど、1対1の状況だと緊張しちゃって……」という人にも、どちらの悩みにも対応できると言えるでしょう。
まとめ
会話が苦手な人はこうした方がいい、ああした方がいいと言われますが、その多くは実践が難しかったり、他の場面に適用するのが難しい場合も少なくありません。
そういった点で、飲食物を用意するという状況を1つセッティングすれば良いというのはメリットであり、特に会話が苦手な人にとって大きな意味を持つでしょう。
自分は会話が苦手だと考えている人は、普段から少しだけお菓子を持ち歩いてみたりして、このテクニックを利用してみるといいかもしれません。