初対面ではどんな話題を話せばいいのか?どんな話題がタブーなのか?
初対面の相手とどのような話題を話すかということは今後の人間関係を考える上で非常に重要な問題です。初対面でのコミュニケーションがうまくいかなければ、今後の関係自体が上手くいかないこともあるでしょう。
それでは、一般的に初対面ではどのような話題を話せばいいのでしょうか。
日本人が初対面で話すこと
心理学者の西田の調査によると、日本人は初対面の最初の5分間で以下のようなことを話すようです。
天候(76%)
名前(71%)
大学などの所属(61%)
年齢(52%)
出身地(48%)
住所(38%)
家族構成(37%)
周りの景色(36%)
共通の友達(35%)
特に、他の文化に比べて日本において特徴的なのが、「年齢」や「住所」、「家族構成」といったように、自分がどんな生活をしているかといった話題が多いようです。
ただし、自分がどんな生活をしているかだけでなく、「今日は天気がが良いね」とか「私は金融系の会社に勤めているんだ」といったように、天気や所属に関する話も初対面の話題としては無難だと言えます。
初対面の人と仲良くなるには?
初対面で仲良くなるコツは「ちょっとだけ自分のことを話す」ことだと言われています。人間は、相手から本人のことを打ち明けられると、自分も相手に対して何かを打ち明けようと考えるようになります。
これを自己開示の返報性と言うのですが、この理論には限界があることも知られており、あまり深い話題を話すと逆効果になってしまうこともあるのです。
例えば極端な話、「私の家は大きな借金を抱えていて……」などと話されても、「どうすればいいの……?」という気持ちになってしまうでしょう。
そういった意味で、自分の所属や家族の構成などを話すのは、気軽に話せる話題でコミュニケーションのきっかけとしては適切な話題だと言えるでしょう。
ただし、これはあくまで初対面のコミュニケーションで最初の5分間の会話だけを抜き出した場合の話です。会話を始めてから2,30分も経っているのに、いまだに表面的な話しかしていなければ、会話も関係も深まりません。
ですので、自己開示の返報性を利用し、最初は軽い話から始めて、少しずつ深い話へ掘り下げていくのが良いと言えるでしょう。
まとめ
初対面の会話では、あまり自分の気持ちや心情など深い話をしないという傾向があります。しかも、この傾向は特に日本社会において強く見られます。
ですので、初対面で会話を始める時にはまず名前や所属、1人暮らしかどうか、出身地、年齢などの話題から始めていき、上手く会話の流れを作ることが重要です。
そして会話が深まってきたら、段々と質問などを繰り返し、自分のことも打ち上げながら、趣味や休日の過ごし方といったように、深い話題へと移り変わっていくことが重要だと言えます。