自己紹介が苦手な人へ ―自己紹介ではどんな事を話しては“いけない”のか―
これまで多くの人が初対面の人と話すときには、自分のことを他人に紹介する「自己紹介」をしてきたことでしょう。その中で、自分なりの自己紹介の仕方を見つけた人もいれば、自己紹介に苦手意識を感じるようになった人もいるかもしれません。
自己紹介が得意だという人にも、苦手だという人にもお聞きします。それでは、一般的に自己紹介ではどんなことを話せばよいのでしょうか。どんなことを話さない方が良いのでしょうか。
ここでは、一般的に日本でどんな自己紹介が行われているかをご紹介し、どんなことを話せばいいのかについて触れていきます。
ちなみに、今回ご紹介するのは「一般的に行われている自己紹介の仕方」ですので、企業の面接などに役立つユニークな自己紹介などではないことにご注意ください。
日本人の自己紹介
日本人はどのような自己紹介をしているのかについて、大学生を対象に調べた研究があります。以下に、実際に自己紹介で触れられた話題と、触れられにくかった話題をご紹介します。
40%以上の学生が触れた話題
名前、出身地、趣味、嗜好etc……
例: 私は○○です。出身は東京都で、趣味は料理をすることや旅行に行くことです。
20%未満の学生しか触れなかった話題
特技、好きな食べ物、近況報告、血液型、年齢etc……
例: 私はサッカーが得意で、ハンバーグが好きです。最近も洋食屋さんにハンバーグを食べにいきました。血液型はA型で、18歳です。
上の2つの自己紹介の例を初対面の人に言われて、皆さんはどのように思われるでしょうか。下の個人情報が多い自己紹介を聞いても、多くの方は「そんなの私に言われたって……」と思うかもしれません。
他にも一切触れられなかった話題として、芸術や出来事に感動したといった、何らかの出来事に対する感情や意見などがあります。日本人の自己紹介では「個人の気持ちや価値観は求めていない」傾向があるのです。
自己紹介において重要なこと
日本人にとって重要な情報は「住所(出身地)や年齢、性格、社会的地位」といったように、その人物の背景情報が分かることだと言えます。
自己紹介を無難に済ませたい場合は、あまり自分の感情や意見などについて触れない方が良いということですね。もちろん、自分の感情や意見からユニークな自己紹介をすることもできますが、自己紹介が苦手だと思う人は止めた方が良いでしょう。
ちなみに、日本人同士ではなく海外の人に対して自己紹介をする場合には、自分の趣味や特技、好みといったようなプライベートな情報を伝えた方がいいかもしれません。
欧米の場合は、自己紹介で自分の感情や好みについて触れることが多いため、自分の背景情報よりも、好き嫌いに関する情報の方が重視されやすいからです。
まとめ
多くの人は「自己紹介で何を話したらいいのか」ということについて、あまり考えたことがないかもしれません。ですが、いざ考えてみると意外と難しい問題です。
実際、多くの人は普通に自己紹介をこなす事ができますが、時には一般的でない自己紹介をする人もいます。それが「悪い」というわけではありませんが、一度自分の自己紹介について客観的な立場から考えてみましょう。
その際、自分の好きなことやものに関してひたすら話し続けるような自己紹介をしていた人は、自分の自己紹介の仕方について改めて見直してみるといいかもしれません。