あの人は1人でいる方が好き? ―内向的な人との付き合い方―
「あの人は1人でいる方が好きな人だから…」、あるいは「私は1人でいる方が好きだから…」といった言葉は日常でもよく耳にする言葉でしょう。
では、本当に彼らはいつだって1人でいることが好きで、常に1人で居たいと思っているのでしょうか。
例えば、家族や友人だけでなく、愛する人や恋人、生涯のパートナーを求める気持ちは一切ないのでしょうか。
「1人で居たい」の意味
こうした「1人で居たい」という願望については、それが文字通りの言葉を意味するかどうかということが長く議論され、研究が行われてきました。
その結果、こうした言葉を発する人々は必ずしもいつだって1人でいたいわけではないということが述べられています。
こうした内向的な人々は、そうでない人々と他人との接し方が違うだけだという事が分かったのです。
例えば、内向的な人はパーティに積極的に参加したいと思いませんし、毎晩毎晩異なる友人と接したいと思っていません。内向的な人は、そうでない人に比べ、こうした場所に楽しみを見いだせない人が多いことは確かだと言えます。
内向的な人の付き合い方とは?
それでは、こうした内向的な人々は友情や恋愛においてどのような点に重きを置いているのでしょうか。
1. 長く、親密な会話を
こうした人々は、深く、黙って考える時間があるような会話を、お互いに良く知っている親密な友人と話す事を好みます。
特に自分の持ち物(好きな本や趣味etc…)について話すことを楽しむ傾向があることが知られています。
もしもあなたの愛する人が内向的な人の場合、相手が好きなものについてじっくりと耳を傾けてあげる事が重要です。
2. 一緒にランチをしましょう
内向的な人は、友達が決して多くはありませんし、その範囲も狭いとされています。このように、内向的な人は大人数での会話などをあまり楽しむことができません。
こうした内向的な人々と付き合う際は、出来るだけ一対一の状況を作ることが重要です。例えば、研究者は一緒にランチに行くことを勧めています。
ランチに行くことによって、気分を切り替えて話をすることができますし、一対一の状況を作りやすいからだとされています。
3. “何か”をするのが好き
こうした内向的な特徴について述べると、「何もかもに受け身な人」を想像してしまうかもしれません。
ですが、内向的な人は意外と何かに参加したり、遊んだり、講義を受けたりといったことを楽しむ傾向にあります。
「何も興味が無い人」ではなく、あなたの気になるあの人は「1人で何かをしたい人」かもしれないので、注意をしておくといいかもしれません。
まとめ
このように、相手が「私は1人が好き」と言ったからといって、それが必ずしも「いつだって1人が良い」ということを意味しているわけではありません。
むしろ、彼らは親密な人との一対一の関係であれば、外向的な人以上に積極的で深い付き合いを見せる場合も多いのです。
もちろん「1人で居たい」という言葉が、本当に1人でいたいことを指していることもあるので注意は必要ですが、ちゃんと相手が何を求めているのかを理解することも必要です。