ひと夏の恋って本当にあるの?ひと夏の恋が起きる5つの条件
「ひと夏の恋」とは一体何か?
さて、恋愛においては本当かどうか分からないけど、人々の間では広まっている出来事というのが数多くあります。
その一つが「ひと夏の恋」というものです。
この言葉は、夏になると皆気分が開放的になるため男女の恋愛が起きやすいという現象を指しています。
では、本当にひと夏の恋とは存在するのでしょうか?
ひと夏の恋の原因
結論を先取りすると、ひと夏の恋は存在する可能性がかなり高いと言えますし、こうした現象はアメリカでも"Summer Love"という言葉で知られています。
それではなぜ、私たちは夏に恋をしやすい状態になるのでしょうか?
それは、夏が私たちを恋愛へ向かわせる様々な原因を持っているためだとされています。
①外出しやすい
1つは単純に気候の問題です。
私たちは夏の暑い時期の方が冬の寒い時期よりも家の外に外出しやすい傾向があります。そのため、単純に出会いの機会が増えるようになります。
②露出が増える
これも気候が大きく絡んだ問題です。
夏は暑いため、自然と私たちの露出は増えることになります。すると、人間、特に若い学生においては心理的興奮や、異性への関心が強くなります。これによって、人々の関心が恋愛自体に傾きやすくなるのです。
ただし、Sandersonという研究者は、このせいで恋愛の関係というよりは、性的な関係が築かれやすくなる傾向があることを指摘し、注意するようにも促しています。
それこそ夏の恋が終わりやすく「ひと夏の恋」と呼ばれる原因はここにあります。
③非日常的イベントが多い
夏には、夏祭りや花火大会、海での海水浴、川でのBBQなど様々なイベントが起きやすくなります。そして、自然とこうした非日常的なイベントの際には、私たちの気分は高揚しやすくなります。
人間は気分が高揚している時に、その時に同じ場所に居る異性に対して魅力を感じやすくなる傾向があることが知られています。また、同時にこうしたイベントは非常にロマンティックな雰囲気を醸し出すことが多く、私たちは雰囲気の良いところであった異性に対しては惚れやすい傾向があります。
このように、ただ夏を過ごすだけでなく、非日常的な空間に一緒に行くことが私たちの気分を盛り上げ、脳内でドーパミンという物質を分泌させ、異性に対して惚れやすい状態にさせるのです。
特に、こうした非日常的イベントは大人になった人々に大きく働きかけるとされています。つまり③で述べたことを含めると、夏の季節において、若者は異性の身体的魅力に惚れ、大人は非日常的体験をすることで異性に惚れやすくなるのです。
④夏は恋愛するものという文化があること
「ひと夏の恋」と呼ばれるほどに、日本には夏には恋愛するものという文化が根付いています。
このように誰かが恋愛に対して積極的になると、他の人までそれに触発されて恋愛に対する関心が強くなります(同様の理由からクリスマスに恋愛関係になる人が多い理由も説明されます)。
このように環境的要因や心理的要因以外にも、社会的な要因、具体的には周囲の人々の空気が人間を恋愛へと向かわせるのです。
⑤非日常的な服装
さて、夏には非日常的なイベントが起きるだけではありません。
そうしたイベントの多くで、人々は普段と異なる格好を見せるようになります。例えば、夏祭りや花火大会には浴衣を着ていく人が多くなりますし、海や川には水着を着ていく人が多くなります。
こうした格好は、②で述べた身体的な魅力をアピールするためのアイテムとして働きかけるだけでなく、「普段の自分と違う自分」を印象付けるきっかけにもなります。
私たち人間は、見慣れた刺激や人に対しても好ましい印象を感じますが、こうした見慣れない刺激や人、心理学用語で言えば「新奇性の高い刺激」に対しても魅力を感じやすいことが分かっています。
ですので、「どうせ花火大会に行くことは変わらないんだから」と横着せずに、気になる異性と一緒にイベントに行く時には、男女に関わらずちゃんと浴衣を着て行ってはいかがでしょうか?