恋愛は積極的にならなければ始まらない ―草食系男女の増加―
恋愛とその積極性の変化
数年前まで、草食系男子という言葉が流行していました。
これは、従来の男性とは異なり、異性に対してあまり積極的にアプローチしない男性が増えたという時代を表した言葉だと言えます。
とはいえ、これはあくまでメディアが作った言葉。本当にそんな男性が増えているのかは分かりません。
では、本当に男性は「草食化」しているのでしょうか?もし、男性が草食化しているとしたら、最近言われるように女性は肉食化しているのでしょうか?
こうした問題を背景に、「電通総研」が独身者の意識調査を行っています。
その結果、女性の73.3%が「恋愛では相手のアプローチを待つほうだ」と答えており、男性の64%も同様に「待ち」の姿勢を見せています。
つまり、現代では男女ともに基本的には異性のアプローチを待っていることがうかがえます。
他にも、同調査の結果から「自分は本当は肉食系である」と答える女性は39.6%、男性は40.7%とほぼ同率で、全体の半数以下であり、多くの人が自分は草食系であると認識しているようです。
こうしたことからも、やはり恋愛において「待ち」の姿勢では恋愛そのものが始まり難いと言えます。
このような背景から、社会学者の白河は「家と会社を往復しているだけで恋愛も結婚もできたのは80年代までなのだ」と結論づけています。
皆さんの中には、「自分はこれまで異性に対してあまりアピールしたことがないけれど、いつか異性の方からお誘いがあるかもしれない」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、そうした考え方のままではいつまでも異性と付き合えない可能性があります。
実際、現在彼氏が居る女性の約半数は「恋人と週に4日以上はメールをし、週に2日以上は通話をする」という事が分かっています。
これは彼女たちが特別メールや通話が好きというわけではありません。
なぜなら、交際をしていない女性と交際をしている女性の間で友人とのメールの頻度には差がなかったからです。
つまり、少なくとも「現在交際しているひとたち」は、恋愛のパートナーと積極的に連絡を取っていると言えます。
こうしたことから、もしも恋愛に憧れているけど、自分から積極的に動いたことはない、という人がいれば、まずはぜひ自分から積極的にアプローチをしてみることをお勧めします。