恋愛において2人の関係の崩壊を導く原因とは? ―その種類と対策―
恋愛関係はいつも安定しているわけではない
恋愛関係は様々な要因によって強い影響を受けます。
たとえば、最も分かりやすい要因は“時間”です。
多くの恋愛関係は、時間が経過すればするほど強い愛情が穏やかなものに変化したり、場合によっては恋愛関係そのものが崩壊してしまう事も少なくありません。
このように、時間は恋愛関係の崩壊に最も大きく影響する要因ですが、他にも関係の崩壊に影響する要因はないのでしょうか?
①環境の変化
恋愛感情の多くは、子どもの誕生や高齢者家族の介護といった家族環境の変化、急激な経済状況の変化によって弱まります。
子どもの誕生に関しては、時に穏やかな恋愛関係になっていくこともありますが、子どもの誕生を機会に夫婦の関係が弱まっていくという事も十分にありうるのです。
対策は?
重要なことは、2人の関係に影響するような大きな変化があった時には、必ずパートナーを支える気持ちを持つということです。
例えば、上に挙げた環境の変化以外にも、旦那さんが転職をするとき、奥さんが改めて職場復帰をするとき、家族で引っ越しをするときなど、大きな環境の変化がある時には、私たちの心に大きなストレスや心理的負担がかかります。
ですので、こうした大きな環境の変化があったときには、パートナ―がお互いを支える気持ちを持つことが重要です。
②性役割信念
男性は家のソトで稼いできて、女性は育児や炊事をする。こうした性別に基づいた役割信念は、関係の崩壊に大きく影響することが分かっています。
なぜなら、性役割分担が心理的負担や、上手くできなかったときに相手を責める言動につながるからです。
「相手が上手くできなくたって私はパートナーを責めたりしない」という方もいらっしゃるかもしれません。ですが興味深いことに、人間は性役割に関わらず、役割を果たせないメンバーがいると、そのメンバーに対して怒りを感じるようになります。
そのため、性役割に基づいた信念を持つパートナー同士は、関係がうまくいき難いのです。
対策は?
対策はシンプルで、「男性だから~」あるいは「女性だから~」といった性役割に基づいた考え方をしないようにすることです。男性が家事炊事をしたっていいですし、女性がソトでお金を稼いできたっていいのです。
そして出来るなら、性役割に限らず、家庭内の仕事に関しては、夫婦で役割を決めずに、自発的にお互いを助ける姿勢を見せることが大事です。
例えば、たまに「夫は月曜にゴミ捨てをし、妻は金曜にゴミ捨てをする」といったルールを明確に決定する夫婦がいらっしゃいます。こうした役割を明確に決めてしまうと、相手がその役割を果たさなかったときに怒りが湧いてしまうので、こうした役割をあまり明確に決めるのも考えものだと言えるでしょう。
③問題に対する理解の違い
恋愛関係において欠かせないのが喧嘩です。ここで重要なのは、別に喧嘩をすること自体が悪いわけではないということです。むしろ怒りを抑えてしまうことが2人の関係を悪化させてしまうことすらあります。問題は、こうした喧嘩や夫婦の問題が起きた時に、その問題の原因をどのように考えるかということにあります。
例えば、多くの人は、相手が失敗した時に「夫は怒りっぽいから」とか「妻は気分屋だから」といったように、その人の性格が原因だと考える傾向があります。
ですが、問題の原因を相手の性格に求めてしまうと、その問題を解消することは不可能とは言わなくとも、非常に難しくなってしまいます。そのため、問題自体を解決しようとしなくなってしまい、2人の関係が悪化してしまうのです。
対策は?
重要なことは、2人の間に問題が起こったら、まずは何かしら「環境的な要因」が背後にあったのではないかと考えてみることです。例えば、相手が怒ったとしたら、「今日は何か相手によくないことがあったのだろうか」とか「ひょっとすると仕事で疲れているのかもしれない」といったように考えることが2人の関係を維持させてくれます。
実は、幸福感の高いカップルはこうした「相手の行動の原因には環境的な要因がある」と考える傾向があることが知られています。
もちろん、本当に相手の性格に問題の原因があるのかもしれません。ですが、重要なことは「まず何か環境的な要因がなかったか」と考えることだと言えます。
さて、いかがでしたでしょうか?
これらの要因はいずれも関係の崩壊に大きな影響を与えるとされる要因です。ですので、こうした要因に十分に注意を払っておくことは全く無駄ではないと言えるでしょう。
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