男は恋愛をするとどう変わるのか?―男性ホルモンが与える大きな影響―
一般的に、人は恋愛をすると急激に変わると言われています。これは見た目に関しても性格に関してもそうです。
実際、心理学や医学の成果を見てみると、恋愛をすることで人間は大きく変わることが分かっています。
それでは、恋愛をすることで人はどのように変化していくのでしょうか。今回は特に男性の恋愛について注目していきます。
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恋愛と男性ホルモン
男性の恋愛をする前とした後での変化を見る際、重要な指標になるのがテストステロンというホルモンです。テストステロンは攻撃や、競争、異性への関心などに関わるとされています。
Grayの研究チームによると、このテストステロンの値はパートナーがいるかどうかによって変化することが報告されています。
具体的には、恋愛や結婚してパートナーを持つ男性は、パートナーのいない男性よりもテストステロンの値が低くなるのです。特に、結婚していて子どももいる男性は最もテストステロンの値が低かったとされています。
これは、恋愛や結婚をすることで男性の性格が穏やかになり、落ち着く可能性を示しています。他にも、パートナー以外の女性に対する興味が低くなったり、子どもに優しくなる傾向もあるでしょう。
男性は恋愛をした方が良いのか?
こうやって見ると、「男性は恋愛や結婚のパートナーを見つけた方が良い」のではないかと思えるかもしれません。
ですが、必ずしもそうとは言えないのです。
テストステロンは先ほど述べたように、競争心などにも関わります。そのため、たとえば、パートナーがいることによって、男性は仕事や会社で成功しにくくなるかもしれないのです。
性格が穏やかになることがいつも良いことだとは限りません。
テストステロンで浮気が見抜けるって本当?
テストステロンはこうした「女性への関心」に関わる男性ホルモンなので、「男らしい顔の男性は浮気しやすいから避けた方が良い」というメディアもいます。これは本当でしょうか。
先ほども述べたように、テストステロンは恋愛や結婚をすることで、さらに子どもが生まれることで減少していきます。
ですので、そもそも付き合う前の時点で「男性らしさ」からテストステロンの量を判断し、浮気しやすさを評価する意味なんてないですし、する必要もないのです。
お互いが恋愛の関係になり、良い関係を築けているのであれば、勝手に男性は浮気をしにくくなると言えます。
まとめ
テストステロンと呼ばれる男性ホルモンは女性と交際し、結婚し、子どもをなしていくことで段々と減少していきます。
これによって男性は穏やかな性格になりますし、パートナーとの関係に集中するようになりますが、一方で「牙の抜けた」あるいは「男らしくない」男性になるとも言えそうです。
いずれにせよ、恋愛をすることが男性にとって“良い”“悪い”と簡単に結論づけることは難しいと言えるでしょう。