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失恋から立ち直るために ―失恋への対処とその後の精神的健康の関係―

失恋はありふれたもので、強いショックをもたらす

恋愛において失恋はつきものであり、都内に住む大学3年生以上の学生では、男子で約82%以上、女子で64%以上が一度は失恋を経験したことがあるとされています。

 

しかし、そうした「平凡な経験」であるにもかかわらず、失恋は強いショックをもたらします。

 

失恋を経験した人々の40%は、「悲しみ」、「胸を締め付けられる思い」などのネガティブな感情を報告しているのです。

 

さて、私たちはこのように"ありふれた”、それでいて“強いストレスをもたらす”イベントからどのように回復すればよいのでしょうか?

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失恋経験の辛さを増幅させる対処

まず、多くの研究で指摘されているのが、「崩壊した関係を復帰させようとする人」は抑うつ状態を抱えることになるということです。

 

失恋は大抵の場合、何らかの突発的な問題によって起きるものではなく、長期的な問題によって発生するものです。

 

そのため、関係が崩壊した後でいきなり関係を復帰させようとしても、その試みは大抵の場合失敗します(もちろん中には成功する場合も少数あります)。

 

すると、崩壊した関係をまた取り戻そうとする人は、うつ状態になり無気力を抱えやすくなってしまうのです。

 

そして、失恋を否定し、失恋相手に敵意を向けたり、失恋相手を避けようとするような対処も、同様に失恋によるストレスを高めるように働きます。

 

失恋は、もう既に起きてしまったことであり、そうした経験を否定したり、一度は好きになった相手に対して無理に敵意を向けようとすると余計に辛い思いをしてしまうのです。

 

では、どのように失恋のストレスに対処すればいいのでしょうか?

 

気晴らしは失恋に対する最高の薬

失恋が辛くて辛くて耐えられない時、最も適した対処方法は、恋人以外の楽しい出来事について考えることが重要だとされています。

 

たとえば、自分の趣味に没頭したり、友人と遊びに行ったりといった出来事が失恋の辛さから、あなたを立ち直らせてくれます。

 

当然ですが、失恋のストレスがあるため、そうした趣味や友人との遊びに集中できるわけではありません。あくまで、これは気晴らしです。

 

しかし、そうした気晴らしが私たちの精神的健康を保つ上で重要だと言えます。

 

これまでの研究からも、失恋のストレスから急に立ち直るのは非常に難しく、無理に立ち直ろうとすると逆効果になることが多いと指摘されています。

 

ですので、失恋のストレスを時間が癒してくれるようになるまで、楽しいことを考え気を紛らわすことが重要だと言えるのです。

 

もし、失恋から立ち直る方法が知りたくて、この記事を読んだ方がいらっしゃいましたら、無理に立ち直ろうとせず、今は自分の好きなことに没頭して見て下さい。

 

そうすることで、いずれ今の失恋を良かったものとして肯定的に捉えられるようになるでしょう。

 

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