失恋をするとガンになる?―失恋と肉体の様々な関係―
失恋は肉体にも影響を与える
愛する人との失恋は人に強いストレスをもたらします。そのため失恋をした人々は、強く落ち込んだり、気分が不安定になるだけでなく、うつ病の様な精神病を患うことさえあります。
それどころか、時に、そのストレスはあまりにも強すぎて、人々を自殺に追いやることもあります。
ただし、失恋が影響を与えるのはこうした精神的な側面だけではありません。失恋は肉体にも大きな影響を与えるのです。
失恋とガンの関係
シュマールとイルカーという研究者によると、子宮ガンの女性患者の多くが、ガンの発病の前に愛情・依存の対象を失っていたことが発見されています。
彼女たちは、頼れる相手を失って、心細さ・頼りなさを抱えており、それがガンの発病に影響を与えていたのだとされています。
実際、医学的な診断をせずとも、面接や心理検査といった心理学的方法だけでも80%近くの患者に対して、正確な診断を下すことができたというのです。
このようにガンの発病と失恋の間には大きな関係があります。
失恋とその他の肉体疾患
失恋が肉体に影響を与えるのは、何もガンの発病に限った話ではありません。強いストレスによって、人間の身体は様々な反応を示します。
人間は、愛の対象を失った場合、激しい衝撃を受けて感情的に興奮したり、どうしたらいいか分からないパニック状態を起こします。
そのため、しばしば「心悸亢進」と呼ばれる、異常に強い心臓のドキドキや「呼吸速迫」と呼ばれる、異常に速い呼吸が引き起こされます。
ここまでの事を見ても分かるように、こうした身体の反応は肉体的なものが原因なわけではなく精神的なものが原因です。ですから、医者に行って診断してもらっても、いまいち原因が上手く判明しないこともあります。
そうした時は、「ひょっとするとストレスが原因なのではないか?」と考えてみることも重要だと言えます。
失恋の後には無理をしない
ここで重要なことは、人間は精神的なストレスによっても様々な肉体的症状を覚えることがあるということです。
「失恋程度でうだうだ言っていられない」とか、あるいは「失恋した後だからこそ、気晴らしにスポーツやレジャーを頑張ろう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、失恋の後は精神面だけでなく肉体面でも強い負担を負っている状態なので、決して無理しないことが最も重要だと言えるでしょう。
そして、無理をするのではなく、自分から「何かをしたい」と思えるようになった時に趣味やスポーツに取り組むと、より良い状態へと回復することが出来るでしょう。