90%以上の確率で夫婦の離婚を予測する4つの原因
2人が夫婦になる時、始めから別れようと思って交際を始める人はほとんどいないでしょう。
ですが、意識的に離婚になりやすい行動を取らなかったとしても、離婚になりやすい行動を無意識にとってしまうことはあります。
John Gottmanという心理学者は、離婚する夫婦を93%の正確さで予測できる4つの態度があると述べています。
それは、批判性、防御性、軽視、協力することを拒否するといった態度です。
ちなみに、「葛藤や喧嘩は悪くないの?」という方もいらっしゃるかもしれません。確かに、喧嘩によって関係が悪化してしまうこともあるかもしれません。
ですが、喧嘩そのものは、むしろお互いの要求をすり合わせる上で必要な場合もあり、結果として悪いことばかりでもないとされています。
それでは、先ほどご紹介した4つの要因についてもう少し詳しく見ていきましょう。
1. 批判性
批判性は、関係を最も悪化させやすい要因の1つです。特に相手の行動などではなく、性格や人格を否定する批判は、最も相手の怒りを買います。
もしも、パートナーに対して不満を伝えたいのであれば「あなたは怠け者だ」などと言うのではなく、「あなたが家の掃除を手伝ってくれないと、少しイライラしてしまうんだ」と伝えましょう。
性格に触れるのではなく「あなたが~~をすると(しないと)私は〇〇を感じる」としっかり行動面の問題について伝える必要があります。
2. 防御性
2つめの問題点は防御性です。より簡単に言えば、相手の言う事に耳を傾けなくなることだと言えます。
こうした態度によって、人はパートナーを責めやすくなったり、喧嘩が起きた時に責任を取りにくくなります。
これによって2人の関係は悪化しやすくなります。
3. 軽視
人を軽視したような態度は、2人の関係を悪化させやすくなります。例えば、相手を馬鹿にしたようなジョークを言う人、あざ笑うかのように話す人は関係を悪化させやすいので注意が必要です。
これを直すのは難しいことです。ですが、自分の発言によって相手がどのような反応をしているかなどに注意を払って、少しずつ修正していく必要があります。
4. 協力することを拒否する
こうした態度は、離婚しやすい夫婦に典型的なものだと言えます。
研究では、離婚を導くための最も大きな要素がこの「パートナーへの協力を拒否すること」だとされています。
特に、男性側がこの協力を拒否する態度を取りやすいとされています。重要な要因なので注意する必要があるでしょう。
このように、4つの態度については、パートナーに対してしないことをルール化しておくのも1つの手だと研究者は述べています。
いずれにせよ、こうした態度を自分がとらないようにするだけでなく、相手としっかり話しておくことも重要です。