デートでプレゼントを渡すタイミングはいつ? ―最高の思い出にするために―
人間は、一日にあった出来事全てを記憶しているわけではありません。
皆さんも以前ご友人と遊んだ時のことを思いだしてみて下さい。
待ち合わせをして出会った時や別れる時のことはよく覚えているのに、その間にどんな会話をしたかといったことはあまり覚えていないのではないでしょうか。
このように、人と人との関わりの中では、物事を覚えやすいタイミングと忘れやすいタイミングがあります。
ですので、プレゼントを渡したり、最もロマンチックな演出をするタイミングは、できるなら人が最も覚えやすいタイミングに合わせた方が良いと言えるでしょう。
では、そのタイミングとは一体いつでしょうか。
感情の記憶は最後にピークを迎える
実は、カーネマンという研究者によると、過去の体験に関する感情の記憶は、最後(エンド)の時に、どれだけ強かったかで決まるという事が指摘されています。
この現象は、ピーク・エンドの法則と名付けられています。
さて、この法則から2つの事が言えます。
まず一つ目としては、デートの終わりが最もつまらなければ、それまでのデートの時間がどれだけ素晴らしいものであっても台無しになってしまう可能性があるということです。
実際、カーネマンは彼の実験の中で、短時間強い苦痛を受ける条件と、同じ時間強い苦痛を受けて最後に弱い苦痛を与えられる条件では、参加者たちは後者の方が“マシ”だったと述べているのです。
実際には、苦痛を浴びる時間が短いので、前者の方が客観的には楽なはずなのですが、人々は最後に弱い苦痛を受けた方がマシだと選択するのです。
つまり、「最後の記憶」が辛かったか、辛くなかったかで参加者たちは判断していたわけです。
このことから、デートを良いものとして評価してもらいたいならば、デートの最後に最も力を入れる必要があると言えるでしょう。
そして、ピーク・エンドの法則は悪かったことだけでなく良かったことにもあてはまります。
つまり、「終わりよければすべてよし」ということです。
あなたはクリスマスにいつのタイミングでプレゼントを渡そうとするでしょうか。
デートスポットに行った時でしょうか?それとも食事をしている時でしょうか?
相手の記憶に最も良かった思い出として残したいならば、デートの最後に渡すことをお勧めします。
そうすることで、結果的に最高のデートとプレゼントだったと後から振り返ってもらえることでしょう。
まとめ
人間には、自分が受けた出来事に対する感情を覚えやすいタイミングと覚えにくいタイミングがあります。
これまでの実験を見てみると、人間はどうも最後に受けた出来事に対する感情を最も覚えていやすいようです。
ですので、デートなどでは最後にプレゼントを渡したり、最後に最もお勧めのデートスポットに連れて行くという方法が効果的だと言えるでしょう。
また、デートの終わりに感謝のメールなどを送るというテクニックなども、デートの締めくくりとしては効果的かもしれません。