女性は男性の“隠れた辛さ”を見逃すな!傷ついた心を隠す男たち
男性は感情を隠したがるもの
一般的に男性は人前で涙を流したり、あるいは人前で大喜びしたりといった「感情を見せる」ということは望ましくないという社会的な規範があります。
最近では、男性の喜びや怒りなどの感情に関しては否定的な意見はだいぶ減ってきましたが、一方で否定的な意見の無くならない感情もあります。
それが「泣く」ということです。
女性に比べて、男性はあまり涙を見せることが好まれません。
実際、多くの人がよく泣く男性を「男らしくない」とか「女々しい」というように表現します。
こうした背景があるため、Freyという研究者によると、女性が月に平均5.3回は泣くとされているのに対し、男性は月に平均1.4回しか泣かないことが示されています。
つまり、男性は「泣いてはいけない」という社会的なルールがあるために、人前で悲しがったり、泣いたりしない傾向があるのです。
ただし、ここには注意すべき重要な点があります。
男性は決して悲しくないわけではない
いくつかの研究では、実は内面で感じている感情に関しては男性と女性はそれほど変わらない程度の悲しみを感じているということが報告されています。
つまり、男性は決して「悲しくない」のではなく、悲しさを見せないようにしているだけなのです。
このように、男性は女性に比べて様々な感情を自分の中で抑えようとするため、精神的問題を抱えやすい傾向があります。
こうした点から、女性は男性に何か辛いことがあった時には、たとえその男性が表には「別に辛くもないし悲しくもない」と言っていたとしても、出来るだけその男性のことを気遣ってあげる事が重要だと言えます。
実は、その男性は内面では凄く辛い体験をしているかもしれないからです。
こうした慰めは、男性のメンタルヘルスを健康に保つだけでなく、2人の関係にもポジティブな影響を及ぼす可能性があります。
私たちは、「自分の感情を理解してくれた」と思う人に対して好意的な感情を抱くことが知られているからです。
ですので、男性から「私のペットが亡くなった」とか「私の大事なものを無くしてしまった」という言葉を聞いた時、たとえ表面上は「まあ、気持ちの整理はついた」、「今さら言ったってしょうがない」と言っていたとしても、「辛かったね」、「大変だったね」と慰めてあげる事が重要だと言えます。