友情と恋愛は何が違うのか?信頼と独占のはざまで
友情と恋愛にはどんな違いがあるのか?
古くからたくさんの人が悩んできたであろう疑問の1つに「友情と恋愛にはどんな違いがあるのだろうか」という疑問があります。
それが分からず、私たちは「異性で友情は成立するのだろうか」と深く悩んでしまう事さえあるぐらいです。
例えば、昨日まで友人だと思っていた人が今日は凄く魅力的な人に見えたり、つい最近までドキドキしていた恋人との時間も普通の友人といる時と変わらないような感覚を覚えるということは多くの人が経験していることでしょう。
実は、心理学の研究でも普通の人が思っているほどには、友情と恋愛は明確に別れているわけではありません。
友情でも恋愛でも感じる感情
まず、私たちは友人にも恋人にも共通して感じる感情があります。
信頼、尊敬、楽しさ、気楽さ、愛他と呼ばれる感情です。
愛他とは、その人物のことを想い、その人の幸福を考えて行動することです。
こうした感情は友情であろうが恋愛であろうが感じられます。
恋愛だけに感じる感情・友情だけに感じる感情
一方で、特に恋愛において強く感じられる感情もあります。
例えば、独占、密着、熱中、苦しさなどの感情に加え、性行為をしたいという欲求も基本的には恋愛において強く感じられる感情です。
友情が恋愛に代わるときには、私たちの感情は不安定になり、相手のことを独占したいと思い、相手に触れたいという衝動が現れるもののようです。
特にこうした友情から恋愛への変化は男性においてよく見られ、男性は女性に比べて恋愛と友情の境界が曖昧であることが知られています。
しかしながら、こうした区別に関しても個人差があり、恋人とはいつまでも友人のような落ち着いた恋愛をするカップルもいます。
やはり、恋愛と友情を明確に区別することは難しいと言えるでしょう。
ただし、明確に「恋愛ではない友情関係」で抱く感情もあります。
それがライバル心や安定感といった感情です。
その人がいることに何も思わなくなったり、恋人に対してライバルに向けるような感情を感じるようになったら、それは恋愛が友情に代わってきているのかもしれません。