アルコールを飲むと異性が魅力的に見える?
異性との出会いの場で使われるアルコール
デートや合コンの定番ポイントとしてよく利用される場所に居酒屋やバーなどがあります。
こういった場所は、おそらくアルコールを摂取することで会話が弾むことなどを期待して用いられているのでしょう(下世話な想像をするならば、飲み会の後のことを考えて利用されているのかもしれません)。
一方で、こうしたアルコールの摂取には、一般にはあまり期待されていない思わぬ効果があるとされています。
アルコールと魅力の関係
ある実験では、アルコールを摂取した大学生と摂取していない大学生80名に対して、男女の写真118名の若者の写真を次々と提示していきました。
そして、写真の男女の魅力を1人1人評価するように求めたのです。
すると、アルコールを摂取した男性の参加者は女性の写真を、アルコールを摂取した女性の参加者は男性の写真を、アルコールを摂取していない参加者に比べて魅力的だと評価する傾向が高まりました。
つまり、私たちはアルコールを摂取することで異性を魅力的に感じるようになるのです。
ちなみに、アルコールを摂取したところで、腕時計など無機物に対する評価は高まらないそうなので、アルコールは異性の魅力に対してだけ影響を与えるとされています。
こうした現象を「ビア・ゴーグル効果」と呼びます。
ちなみに、ビア・ゴーグル効果は、アルコールの摂取量が少ないと起きないことが知られており、ある程度アルコールを摂取することで起きやすくなるようです。
なぜアルコールを摂取すると異性が魅力的に見えるのか
アルコールを摂取すると異性が魅力的に見える理由として、1つの仮説は、アルコールが生物学的な影響を与え、人の性行動を促し、その結果として異性が魅力的に見えるというものです。
皆さんもアルコールを摂取したことで、異性に対して積極的になった経験があるのではないでしょうか?
もう1つの仮説は、アルコールを摂取することで相手の顔の対称性を検出する精度が低下し、左右対称に見えるため、異性が魅力的に見えるというものです。
簡単に言えば、アルコールによって相手の顔がよく分からなくなるから魅力的に見えるということですね。
いずれにせよ、アルコールを摂取すると基本的には異性を魅力的に感じやすくなると言えます。