好きな人とスポーツを見ると付き合いやすくなる?
スポーツと恋愛の関係
現在、ワールドカップが開催されている時期ということで、日本中が盛り上がっています。
そうした中で、日本各地で、皆で一緒にワールドカップを観戦しようというイベントが数多く行われています。
さて、こうした行動はもちろん、「スポーツの勝利や感動を他人と分かち合いたいから」という動機によるものが大半なのですが、時にこうした「一緒に何かをし、その時間を共有した」ということが恋愛感情の始まりになることもあります。
「同じ集団のメンバーだ」と見てもらえるメリット
実は、日常生活の中では男女の隔たりというのは、一般に思われているよりも大きいのです。
私たちの考え方というのは、集団カテゴリーによって大きく左右されているので、「あの人は男だ」あるいは「あの人は女だ」と認識してしまうと、自分の所属する性集団のソトの人として認識し、良くも悪くも異性を意識した行動をとってしまいます。
しかしながら、ワールドカップにせよオリンピックにせよ、こうした「国家間での競争」は「私たちは同じ日本人だ」という日本人カテゴリーに意識を向けさせてくれ、性カテゴリーを意識しにくくし、普段よりも仲良くなりやすい状態にさせてくれます。
「同じ趣味を持つ」という類似性の影響
さて、さらに恋愛の始まりにおいて重要なのが、同じ趣味を持つということです。
私たちは、自分と同じ趣味を持つ人が大好きです。
しかし難しいのが、同じ趣味を持っていたとしても、応援するグループやチームが異なるため、むしろ同じ趣味を持つということが逆効果に働いてしまう場合があるということです。
その点、ワールドカップやオリンピックのような国家間の競争では、そうした心配がグッと減ります。
なぜなら、大抵の場合、応援するのは同じ「日本のチーム」だからです。
スポーツ観戦による興奮が恋愛に「効く」
私たちは一般にポジティブな感情の時に、異性に惚れやすくなります。
特に、その感情がワールドカップのような一大イベントで興奮している時のように強いものだと、さらに近くにいる異性に対して魅力を感じやすくなると言えるでしょう。
ですが、この点に関しては気をつける必要があって、もしも二人が応援しているチームが負けてしまった場合には、時に逆効果にもなりえます。
出来るなら、勝てそうな試合の時に彼氏/彼女を誘ってみましょう(もちろん、恋愛を第一目的にした場合の話ですが)。
もしも応援しているチームが負けた時には、必ず相手の感情のフォローをする必要があるでしょう。
注意点
ただし、気をつけなければならないことは、相手が「本当にそのスポーツを好きか」を見極める必要があるということです。
当然ですが、相手が好きでもないのに、野球観戦に連れて行ったりサッカー観戦に連れて行っては、上に述べたようなことが全て逆効果に働く可能性もあります。
例えば、「サッカー好きでない私とサッカー好きのあなた」というようにカテゴリーの違いが目立つようになり、「同じ趣味を共有できない」と類似性を感じられなくなり、「勝とうが負けようがどうでもいい」と気持ちが冷めてしまうといったようなことも十分ありえます。
まず、スポーツ観戦に行くのであれば、必ず相手が同じスポーツを好きであることを確認してから誘うようにしましょう。
今週のお題「サッカー」