恋をするための心理学Q&A

人にモテたい、パートナーと仲良くなりたい、結婚したい、この関係を長続きさせたいetc……すべての恋の悩みに応える心理学の知見をもとにした情報サイト

恋愛ランキングや恋愛サイトを信じるな!―ネットの情報はあてにならない?―

恋愛サイトやランキングは嘘ばかり

こうした恋愛に関する情報サイトを見る際には注意すべき、重要なことがあります。

 

それは、「安易に恋愛心理学と書かれたサイトの情報を信じない」ということです。

 

まず断言してもいいですが、恋愛サイトや恋愛コラム、恋愛に関する調査データというものはほとんどがデタラメです。

 

彼らがウソをついているというわけではなく、調査データの見方を知らなかったり、元の論文、本を見ずに素人が書いたものが多いため、曲解されている部分が多いためです。

 

以下に具体的な例を挙げていきます。

 

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調査データの解釈に潜むウソ

一番多いのが、この調査データの曲解です。

 

例えば、「調査の結果、交際をしている人は交際をしていない人に比べて~~の数値が高かった。だから恋愛をするには~~を身に着けることが重要」といった調査の報告がよくあります。

 

この~~には、例えば優しさとか気遣いとか、社交的とか調査によって色々な要素が出てきます。

 

確かに、こうした要素は恋愛を始める上で重要なことですが、このデータからは「交際できた人が交際出来ない人に比べて~~であるために恋人が出来た」と言うことは決してできません

 

「私たちは誰かと付き合ったから優しくなるし、気遣いが出来るようになるし、社交的になる」といったデータも数多く報告されているからです。

 

「彼女は最近、彼氏が出来たから魅力的になった」という言葉を聞いたことがありませんか?

 

私たちが恋愛をすると、①セロトニンやオキシトシンと呼ばれる気分を改善させる様々なホルモンが分泌しますし、②気分の安定によって他人に優しくなり、③心理的な安心感 を感じることで日常生活に活動的になり、④活動的になった事で収入まで増加するといった変化が現れる事が指摘されています。

 

魅力的だから恋愛が出来たのではなく、たまたま恋愛が出来た人が魅力的になっただけ、という場合も数多くあるのです。

 

こうしたデータは、ややもすると「恋愛が出来ない人には、何かしら人格的に欠陥がある」かのような印象を抱かせます。

 

恋愛をする上で重要な要素にはもちろん、その人の魅力もありますが、それ以上に「恋愛をする機会を作り出せるか」ということにあるのです。

 

実験結果の曲解

他にも、素人が「恋愛心理学」と名乗ってしまう事によって起きた問題が実験データを曲解して広めてしまうことです。

 

実験データが間違って広まった有名な例の1つとして、吊り橋効果という現象があります。

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すごく簡単に言うなら、吊り橋の上で生じた恐怖による生理的興奮を恋愛による生理的興奮と勘違いしてしまう現象のことです。

 

この実験結果をもとに、恋愛心理学と書かれたサイトでは、「自分を好きになってもらうためには、ジェットコースターやお化け屋敷、心霊スポットに異性を連れて行きましょう」という言葉を見ることがあります。

 

確かに、こうした現象は心理学的にも重要なものであり、その後さまざまな発展を見せました。

 

しかし、この現象を一般に言われるように恋愛テクニックに使うのは、ほぼ無意味なのです。

 

それは吊り橋効果が起きる条件が非常に厳しいことに原因があります。

 

例えば、吊り橋効果が起きるには、そもそも目の前にいる異性が「生理的興奮を覚えてもおかしくないほどの美人/イケメンである」とか「生理的興奮を覚えてもおかしくないほどセクシーな恰好をしている」とか、何かしら興奮を覚える要素を持っている必要があります。

 

当然ですが、そもそも目の前にいる人に全くドキドキする要素がないのに、ドキドキの原因を勘違いしたりはしません。

 

他にも、吊り橋効果が起きるには、相手に吊り橋による恐怖が原因でドキドキしているのだと気づかせない必要があります。

 

そのため、お化け屋敷やジェットコースターに連れて行ってドキドキさせたところで意味はありません。

 

なぜなら、私たちはちゃんと「お化け屋敷/ジェットコースターが原因で怖いのだ」と気づくからです。

 

実験では、吊り橋による恐怖だと気づかせないように、質問に答えさせたり、自然な状況を作ったり、様々な工夫をしているのです。

 

このように、心理学に限らず多くの実験結果は歪んだ解釈をされていることが多いため、あまりインターネットに転がっている情報は信じないようにしましょう。

 

では、どんな情報を信頼すればいいの?

まずは、そのサイトをどんな人が書いたかを調べましょう。

 

基本的に、大学に所属する研究者や大学院を出た人以外が書いた「心理学」「脳科学」と書かれたものは、ほとんど適当なものが多いです。

 

もちろん、大学の研究者以外の人に真面目な人がいないとか、大学の人は全て真面目だと言うつもりはありません

 

あくまで割合の問題です。

 

書いた情報の信頼性が判断できない場合は、やはりその人の肩書で判断するしかないでしょう。

 

私も基本的に、このサイトでは信頼できる情報だけを公開していくつもりです。

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