相手が不安を感じていたら、傍に居てあげよう
人間は人と関わりたがる生き物
私たち人間は社会的な生き物です。
人間の多くは基本的に他人と関わることを求めていますし、他人と一緒に居ることで落ち着くような特徴を持っています。
もちろん、この「他人」というのは仲の良い人であることが一番望ましいのですが、私たちは時に「誰でもいいから誰かと一緒に居たい」という気持ちを覚えることがあります。
それが、「不安になった時」と「傷ついた時」です。
不安な人は他人と親しくしたがる
私たちは不安を抱えている時、誰かと一緒にいたいという気持ちを抱くようになります。
これから人生のかかった試験がある時、自分の身に危険が降りかかりそうな時、初めてのことに挑戦する時……私たちには大きな不安がかかります。
そんな時、誰かがそばに居てくれることで、私たちはその人に対して好ましい印象を抱くようになるのです。
つまり、「これから何か悪いことが起きそうな時」に自分を支えてくれる人に対して私たちは惚れやすくなると言えるのです。
傷ついた人は他人と親しくしたがる
よく「彼は私が落ち込んでいる時にいつも支えてくれた」という恋愛エピソードを披露するカップルがいます。
このように、私たちはネガティブな気分の時、落ち込んでいる時には他者に支えて欲しいと考えています。
つまり、私たちは「すでに悪いことが起きた時」に誰かに助けてもらえると、その人に対して惚れやすくなると言えます。
ただし注意点として、こういった落ち込んだ時に「こうしたらいいよ」というアドバイスは逆効果にもなりえます。
辛い時に支えるというのは具体的なサポートを指しているのではなく、その辛い感情を一緒に共有し、分かち合って欲しいという意味なのです。
相手が辛い状況にあるのに、下手なアドバイスをすると逆効果にもなりえますので、十分に気をつけましょう。
相手の状況を知る機会を作る
一般的に、私たちは不安を抱えていても、あるいは辛い気持ちを抱えていても、誰にでもその気持ちを話すわけではありません。
当然、一番にその気持ちを打ち明けてもらえるのは、身近に居る人です。
こうしたことから、恋愛関係を作る上では、相手の身近に居ることがすごく重要なことになります。
これは、決して「親しくなる機会が多いから」という理由だけではなく、「相手の状況を知る機会が多い」という意味も持つのです。
当たり前のこととして、そもそも相手がどんな状況に置かれているのか分からなければ、相手を助けることはできません。
たまに、同じサークルや職場、学校などで付き合ったカップルを「近場で済ませた」と言う人もいますが、近場にいたからこそ恋愛の対象になったのだ、と考える必要があるでしょう。