なぜハイヒール女性は美しく見えるのか?
ハイヒールを履いた女性は魅力的か?
一般的に、ハイヒールを履いた女性は魅力的であるとされています。
その理由として伝えられているのは様々で、「身長が高く見えるから」「姿勢が良く見えるから」etc……と色々な理由が挙げられています。
そもそも本当にハイヒールを履いた女性は魅力的なのでしょうか?
そして、本当に魅力的だとしたら、なぜ魅力的なのでしょうか?
ハイヒールの魅力と心理学
実験者は、女性のサクラを雇い、動きを際立たせるために、彼女たちの脚や、すね、お尻に反射マーカーをつけました。
それから、体の下半分だけが見えるように、カーテンの後ろにあるウォーキングをするための装置の上に乗ってもらいます。
当然ですが、ハイヒールによる魅力を測定する実験なので、女性の顔や胸が見えるようなことがあってはいけません。
そして反射するポイントだけが目に見えるように照明を当て、女性たちには2分間バレーシューズで、続けて今度は2分間、6cmのハイヒールで歩いてもらいます。
それから、男女110人の参加者に、この女性のサクラの動きがどれくらい魅力的に思えたかを評価してもらいます。
さて、結果は予想通り、男性も女性も、ハイヒールで歩く女性の方がより魅力的だと評価しました。
では、なぜ彼女たちは魅力的に見えたのでしょうか?
ハイヒールは女性を女性らしくする
実験者は同じ映像を使って、今度はモデルのサクラが男性か女性かを尋ねました。
実際には、モデルはすべて女性だったのですが、バレーシューズで歩いた女性は28%において男性と間違えられたのに対し、ハイヒールで男性と間違えられた女性は17%のみでした。
この理由として、ハイヒールは歩幅を平均1.24mから1.20mに縮め、歩き方をよりきびきびとしたものにすること(1分あたりの歩数は 106歩から110歩に増える)、腰の回転を3.06度から4.16度に増やすことなどが分かりました。
細かい変化に見えるかもしれませんが、こうした微妙な違いが無意識のうちに「女性をより女性らしく」するというのです。
ただし、ハイヒールはある程度の筋力がないと腰や間接を痛めることにもなってしまうので、人によっては使い方に気をつける必要があるでしょう。
身体と動きと魅力の関係
人間の身体の魅力は、確かに止まっている時のプロポーションにも左右されます。
ですが、私たちが見るのは、写真の中に写ったあなたではなく、動いているあなたなのです。
ちょっとした肉体の変化ばかりを気にするのではなく、自分が普段どんな動きをしていて、それがどんなふうに他人に見られるのかを考えてみると、もっと魅力的な女性になれるかもしれません。