「完璧な人間」はなぜモテないのか?
完璧な人間が魅力的とは限らない
私たちは、「理想のタイプは?」と聞かれると「頭が良くて、優しくて、一杯稼いでいて、誠実で、料理が上手でetc……」といくらでも条件を挙げることができます。
いわゆる完璧な人間です。
もちろん、そんな人はいませんが、もしそんな人が現実にいたら、私たちは本当に交際を申し込むのでしょうか?
人間は「ちょっと抜けている」ぐらいの方が好き
興味深いことに、人間は基本的には優れているけど、ちょっとした欠点がある人を好む傾向にあるようです。
例えば、「いつも仕事はテキパキできるのに、ちょっと手芸をやらせてみたら全然ダメだった」とか、「優しくて楽しいあの人だけど、意外と家事はできない」といったようなことは、日常でもよく聞くことです。
いわゆる「ギャップ萌え」ですね。
しかしながら、ギャップがあればなんでもいいわけでもありません。
好みは千差万別なので、「絶対にこうだ」とは言えないのですが、ギャップには、基本的に「魅力的なギャップ」と「魅力的でないギャップ」があります。
男性は男性らしく、女性は女性らしく?
男性のギャップとして魅力的だと思われやすいのは、「仕事は出来るのに裁縫ができない」とか、「会社ではバリバリに働いているのにちょっとだけぶっきらぼう」な人です。
男性は一般的に「男性らしく」、女性的なことが出来ない方が好ましい印象にあるようです。
男性で、「仕事はあんまりできないけれど、裁縫やお菓子作りが趣味で、休日には紅茶を飲んで、子どもが大好き」という人は「男性らしくなく」あまり好かれない傾向にあります。
一方で、女性は「優しいけれど、時たまミスをする」「料理が上手だけれどパソコンが苦手」といった良くも悪くも「女性らしい」人の方が好かれやすい傾向にあります。
時代に合わせるか、流れに身を任せるかは自由
ただし、重要なこととして、「男性らしさ」「女性らしさ」といった概念は時代によって変化していきます。
例えば、ちょっと前の日本であれば、厨房に立つ男性、いわゆる「料理男子」は、女々しいと言われ、非難されたことでしょう。
一方で、現代ではむしろこうした男性は褒められ、賞賛される傾向にあります。
もしも、ギャップ萌えを狙うのであれば、こうした時代に合わせた「男性らしさ」「女性らしさ」を身に着けることが必要と言えるかもしれません。
ですが、「男性らしくない」「女性らしくない」自分を受け入れてくれる人を探す、というのもそれは個人の選択として重要なことです。
他人から良い評価をもらう事ばかりが人生ではありません。
相手に合わせて「男らしく」振る舞うか、「女らしく」振る舞うかは、自分の人生と、自分がパートナーに求めることを考慮した上で、選択しましょう。