なぜ似ている人を好きになるのか、なぜ違うところに魅力を感じるのか
似ている人を好きになる?
皆さんは、異性が自分と同じ音楽を聴いていた時、ドキッとしたことはないでしょうか?他にも、偶然あなたとその異性の誕生日が同じだと聞いて運命を感じたことはないでしょうか?
人間は、一般的に自分に似ている特徴を持つ人を好きになる傾向があります。
例えば、趣味や音楽、服装、学歴、社会的地位、収入、誕生日、果ては名前のイニシャルや顔の魅力度でさえ自分と似ている人を好む傾向があるようです。
この傾向はかなり頑健で、ほとんどどのような性質を取ってきても「人間は自分に似ている人が好き」という結論が導かれます。
実際、カウンセラーなどはこうした人間の性質を利用し、クライアントの信頼を勝ち取るために「ミラーリング」という技法を取り入れています。
ミラーリングとは、つまり話し相手の仕種や話し方を適度に真似ることで、相手からの好意や信頼感を得るためのやり方のことです。
こうした「似ている人を好きになる傾向」を“類似性の法則”と呼ぶことができるでしょう。
自分に似ていない人を好きになる?
さて、ここまでの話を聞いて「でも、私は彼が自分には無いものを持っているところが好きだよ」と言う方もいらっしゃるかもしれません。
こうした、自分に似ていないところを好きになる傾向も確かにあります。たとえば、それは性格などです。
甘えたがりの人同士がカップルになってもそれは上手くいきません。甘えたがりの人と甘えさせたがりのように、お互いに真反対の性格の人の方が上手くいきます。
ですので、性格に関しては必ずしも類似性の法則が働かないこともあります。
また、関係が進展してくると「自分と似ているところ」よりも「自分と似ていないところ」が魅力的に映ることもあるようです。
例えば、「付き合いたての頃には気づかなかったけど、付き合って数年でこんな夢を持っていたことを知った」という経験をされた人も少なくないかと思います。
このように、関係が進展してくると自分と似ていない所が段々と目につくようになり、それが魅力的に見えるようになってくるのです。
まとめ
人間は基本的に自分と似ている人を好きになります。行動から趣味など、その特徴を挙げていけばキリがないでしょう。ですので、他人と仲良くなりたいとき、気になる異性と仲良くなりたいときには、相手と似ているポイントをアピールすることが重要になってきます。
ただし、性格に関しては時に似ていない人を好きになることもあるようです。ですので、甘えたがりの人に「自分も甘えたがりだよ」とアピールすることは止めた方がいいでしょう。
他にも、関係が進展してくると似ていないところにさらに魅力を感じることがあります。恋人や夫婦の関係では、いつまでも相手に合わせてばかりではなく、しっかりとした「自分」を見せていくことも重要だと言えるでしょう。