別れたカップルは良い友人になれるか?
カップルの別れとその後の関係
大抵の場合、初めて交際した異性とそのまま一生を添い遂げる人というのはそれほど多くないでしょう。
おそらく人は、多くの関係において、パートナーとの別れというものを経験していると考えられます。
では、別れた後のパートナーとの関係はどうなるのでしょうか?
その一つに「友人関係になる」というものがあります。
では、恋愛のカップルとしては上手くいかなかったけど、友人のパートナーとしては上手くいくということは有り得るのでしょうか?
出典:男女 | Flickr - Photo Sharing!
関係崩壊後の友人関係
エリオットというカウンセラーによると、「どれだけ友好的な別れ方をしたとしても、少なくとも関係崩壊後の初期には友人になるのは非常に難しい」とされています。
一般に、恋愛関係の崩壊後には、まず相手や相手との関係に対する感情の処理が必要になることが研究によって報告されているからです。
この過程は、生物化学的なドーパミンなどの分泌によるものなので、自分ではどうしようもありません。
しかも、この感情処理の方法は人によって大きく異なります。
そのため、無理をして恋愛関係の崩壊直後にそのまま友人関係に移行しようとすると、数か月後には無理がきて、友人としての関係さえ危うくなることも少なくないとされています。
ただし、①関係崩壊してから本当に長い時間が経過して、②自分にも新しいパートナーが出来た時などであれば、元の恋人と友人になることも不可能ではないともされています。
いずれにせよ、関係が崩壊したパートナーと友人になるのは非常に難しいと言えそうです。
なぜ関係が崩壊してからも友人でいたいと思うのか
では、なぜ人はこのように一度はうまくいかなかった関係を別の形で繋いでおこうとするのでしょうか?
これは何らかの研究成果があるわけではありませんが、エリオットは、「もしもあなたが別れたパートナーと友人関係になりたいと願うなら、その動機を探るべきだ」と主張しています。
彼女は「そこにはあなたがパートナーに対して依存していた何かの出来事がある」可能性があることを指摘しています。
ひょっとすると、そこには何もないかもしれません。
ですが、少なくとも「なぜ自分がその関係を引きとめておきたいと思ったのか」を考えることは、自身のことを知り、今後の恋愛に立ち向かう上でも重要なことだと言えます。