異性から好まれるためには容姿よりも自信が大事?
容姿と魅力の深い関係
一般的に容姿の良い人間は、異性から好ましく魅力的な人物であると評価される傾向があります。
これは、男性が魅力的な女性を見た時であろうと、女性が魅力的な男性を見た時であろうと変わらない傾向です。
しかも、身体的に魅力的な人は「ハロー効果」と言って、性格も優しいし、頭も良いし、健康的な人物であると評価されやすいことも知られています。
こうしたことから、外見的な魅力というのは、異性から好まれる上で非常に重要な要素を果たしていると言われてきました。
しかしながら、こうした研究成果に対して批判的な研究者もいます。
自信と魅力の関係
興味深いことに、心理学の研究では、異性から好まれるのは容姿が良いからではなくて「容姿が良いことで自信を持った振る舞いをするから魅力的に見えるのだ」と主張する研究成果もあります。
実際、身体的に魅力的な人は、そうでない人に比べて自尊心が高い傾向にあります。
そこで、この仮説を確かめるために、心理学の研究では容姿と、自分への自信のそれぞれが異性から魅力的だと評価されるのにどのぐらい重要かの検討がなされています。
その結果、興味深いことにそれほど容姿に優れていなくとも自分に自信を持っている人は異性から好ましいと評価されやすいことが分かりました。
一方で、たとえ容姿に優れていても自分に自身の無い人は、異性からあまり魅力的だと評価されない傾向があると言えます。
異性に好ましく評価されるために容姿を変えることは難しいですが、自分に自信を持つということであれば変えていけるかもしれません。
「自分は容姿が良くないから……」と卑屈になるのではなく、自分の良いところを探して自分の魅力について考える方が恋愛においては建設的だと言えるでしょう。
結局、容姿と自信はどっちが大事なの?
結論から言えば、容姿と自信はどちらも大事ということになります。
当然ですが、優れた容姿を持って自分にも自信がある人には適いっこありません。
とはいえ、優れた容姿を持っているからと言って、自分を磨かず自分に自信が持てない人が魅力的かと問われればそうではないのです。
「容姿が伴わないのに、自信満々だなんてナルシストだと思われないか」と不安に思う人もいるかもしれません。
ですが、人間は基本的に自己中心的に物事を考えやすいという意味では、多くの人がナルシストですし、人間は他人にも多少であればナルシストであることを好む生き物です。
ですので、自分の良いところを探して自分に自信を持つ程度のことであれば、それほど気に病む必要は無いと言えるでしょう。