関係が崩壊しそうな夫婦のコミュニケーションとは?
関係崩壊の予兆はコミュニケーションに現れる
「特に目立った喧嘩もなかったのに、なぜか気が合わず離婚してしまった」
皆さんは、こうした夫婦のお話について耳にしたことはありませんか?
男女関係の崩壊は、必ずしも目に見える対立ばかりによって起きるわけではありません。
離婚する夫婦の特徴を見てみれば、必ずそこにはコミュニケーションの問題が見て取れます。
それでは、離婚する夫婦はどのようなコミュニケーションをしているのでしょうか?
以下に、その特徴をまとめてみます。
関係が崩壊しそうな夫婦の特徴
まずは、仲の良い夫婦のコミュニケーションの特徴を見てみましょう。
ノラーによると、仲の良い夫婦は、互いに相手を肯定する発言が多く、夫と妻の間の発言量に食い違いもなく、円滑なコミュニケーションを行っている傾向があるとされています。
また、仲の良い夫婦の場合には、そうでない夫婦に比べて、夫が妻に送るメッセージは明確であり、妻側のメッセージの解読の誤りも少なかったとされています。
具体例を出せば、夫は「あの棚の上にあるハサミを取って」と、具体的に要求をするのに対して、妻はその要求をちゃんと理解してハサミを手渡せるという意味です。
では、仲の悪い夫婦ではどうなるでしょう。
まず、夫の妻に対するメッセージがあいまいになり、コミュニケーションが成立しなくなります。
例えば、「あれとって」という夫側の曖昧なメッセージによって「あれってどれよ!」と妻の苛立ちを招いたり、他にも、夫が「君も毎日大変だねぇ」とどうとでもとれるメッセージを送ったせいで「あなたが手伝ってくれれば楽になるじゃない!」と妻の怒りを買うわけです。
そのため、夫婦の関係を改善する場合には、まず夫に対して、何を言いたいのかをはっきりと言葉にすることを第一の訓練します。
例えば、先ほどの「君も毎日大変だねぇ」と言うセリフが皮肉ではなく、ねぎらいの気持ちで言ったのであれば「毎日お疲れ様」と気持ちを具体的に発言する訓練をするのです。
もちろん、他にも男女関係なく現れるコミュニケーションの問題もあります。
視線と夫婦関係
例えば、自分が話す時にパートナーに視線を向けるか、相手の話を聞く時にパートナーに視線を向けるかによって、夫婦の仲の良さが分かります。
仲の良い夫婦では、パートナーの話を聞くときに相手の目を見ていますが、仲の悪い夫婦では、パートナーに話しかける時に相手の目を見るようになります。
自分が話す時に相手を見つめるという仕種は、「相手のことを観察し、相手をコントロールしよう」という仕種なので、パートナーに対して「信頼していない」ことを示すサインになってしまうのです。
こうした日常のすれ違いを放置しておくと、夫婦の関係を急速に悪化させてしまいます。
このような問題が夫婦で発見された場合は、早急に対応する必要があるでしょう。
夫婦で恋愛映画を見ると夫婦の絆が深まる? - 恋をするための心理学Q&A
夫婦で未来の夢を語り合おう ―恋愛関係を長続きさせるコツ― - 恋をするための心理学Q&A