なぜ恋をした女性は魅力的に見えるのか？―体への影響と心への影響―

恋愛している女性は魅力的？

一般的に、「誰かと恋愛をしている女性は魅力的になる」と言います。

ひょっとすると、読者の皆様の中には「魅力的な女性だから恋愛が出来ただけだろう」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

確かにそれもあるでしょう。

一方で、この言説は科学的にもある程度支持されており、「恋愛は女性の心と身体に大きな影響をもたらす」ことが分かっています。

恋愛している女性の身体の中では何が起きているか？

恋をすると女性の体の中ではエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが多量に分泌されます。

エストロゲンの分泌によって、女性の肌がきめ細かくなったり、内臓脂肪が減少するといった効果が現れます。

そのため、女性の容姿はより魅力的になり、体型も魅力的なものになっていくのです。

加えて、エストロゲンは「女性らしい顔」と強い関係があることが示されています。

エストロゲンが大量に分泌されたからといって、いきなり顔が女性らしく変わるかは分かりませんが、ひょっとすると恋をすることで女性の顔は「より女性らしく」なっており、それを皆が魅力的に感じるようになっているのかもしれません。

恋愛をしている女性の心には何が起きているか？

女性に限らず、恋愛をすると、私たちは「自分の存在は価値があり」、「自分は魅力的」な人物であるかのような感覚を覚えることができます。

興味深いことに、人間は「実際にその人が魅力的な容姿をしているか」よりも「その人が自分の容姿に自信を持っていることに」魅力を感じやすいことがわかっています。

つまり、自分に自信があり、自分の魅力に自身がある人は他者から好ましく、しかも魅力的であると思ってもらいやすいのです。

また、恋愛関係にある人々は、「自分が多少の失敗をしても受け入れてくれる人がいる」という安全感を覚えます。

こうした状態では、私たちはパートナー以外の他人の感情に対しても共感し、他人を積極的に助けるようになります。

そのため、こうした恋愛関係にある人は、その容姿だけでなく、行動まで凄く魅力的な人に見えるのです。

このように、恋愛は私たちの身体面にも精神面にも大きな影響を与え、人々を魅力的にする効果があると言え、「恋愛をしている女性は魅力的になる」というのはあながち間違いではないことがうかがえます。