夫婦で未来の夢を語り合おう ―恋愛関係を長続きさせるコツ―

夫婦間の関係を維持するコミュニケーション

夫婦の関係が崩壊する最も大きな原因はなんでしょうか？

それは夫婦間のコミュニケーション不足にあるとされています。

長年寄り添った間柄だからこそ、言わなくても分かると思いこんでしまい、コミュニケーションが不足してしまうのです。

当然ですが、人間のコミュニケーションにおいて「言わなくても分かる」ということはありえません。

想いや感情は言葉に載せなければ伝わらないのです。

この調査はアメリカで行われたものですが、以心伝心を素晴らしいものとする日本の夫婦関係にも同様の傾向があてはまるでしょう。

ひょっとすると、欧米よりも夫婦間のコミュニケーションが少ないぐらいかもしれません。

では、コミュニケーションをするといってもどんな内容を話せばいいのでしょうか？

以下に、特に重要な二つのコミュニケーションを挙げておきます。

感謝の気持ちを伝える

当然と言えば当然ですが、感謝の気持ちを伝えることは2人の関係に大きな影響をもたらします。

パートナーの気持ちを快適にさせる効果ももちろんあるのですが、興味深いことに感謝の気持ちを伝えることの効果はむしろ自分自身に対して大きな効果をもっているのです。

感謝の気持ちを持つことで、実は私たちの脳内に様々な快感情をもたらすホルモンが分泌されます。

そのため、パートナーに感謝の気持ちを伝えることで、自分自身の気持ちが穏やかになり、パートナーに優しくなることができ、関係が良くなるという効果が現れます。

感謝の効果は何も夫婦関係にだけ現れるものではないので、日常生活でも積極的に使っていきましょう。

将来の夢を語る

実は、夫婦間の関係を深めるものとして近年注目されているのが「自分の夢をパートナーに語る」というコミュニケーションです。

長年交際している夫婦は、大抵の場合お互いの夢を知っていることが多いという調査結果から、関係の悪化した夫婦にお互いの夢を話すコミュニケーションをさせたところ、関係が改善したという報告があります。

当然ですが、「夫婦関係では助け合いが大事」といっても、そもそもパートナーが人生において最終的に何をしたいのかを知らなければ、そもそも相手を応援することすらできません。

一度は夫婦関係を結んだ相手ですから、離婚寸前、崩壊寸前といったレベルでもなければ、お互いの目標を知ってしまえば、少しぐらいはパートナーのことを援助したいと思うのがふつうです。

まず、夫婦関係を改善するためにどうすればいいかを考える前に、相手が何をしたいのか、何をして欲しいのかを知り、自分が何をしたいのかを伝えることが何よりも重要だと言えるでしょう。