男性は性交に嫉妬し、女性は愛情に嫉妬する
恋愛に嫉妬はつきもの、だけど……
皆さんは、自分のパートナーが異性とどんなことをしていたら「我慢ならない!」と思うでしょうか?
手をつなぐ、抱きしめあう、愛を語り合うetc……
ひょっとすると、どれも我慢ならないという方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、この「嫉妬を引き起こす状況」は、男女によって大きな違いがあることが分かっています。
(今回のお話はテクニックというより、“恋愛豆知識”です)
愛情関係への嫉妬と、肉体関係への嫉妬
バスという研究者は、以下のような2つの状況を呈示してどちらがより我慢ならないかを参加者に尋ねています。
どちらも我慢ならないでしょうが、皆さんだったらどちらの方が「より我慢ならない」と思われるでしょうか?
① あなたのパートナーが他の誰かと深い感情的結びつきを築いている
② あなたのパートナーが他の誰かと情熱的な性的関係を満喫している
バスの実験では、男性参加者の60%が②を、女性参加者の83%が①の状況を「許せない」と評価しました。
つまり、男性はパートナーが肉体関係を結ぶ事に対して嫉妬を感じるのに対し、女性はパートナーが愛情関係を結ぶ事に対して嫉妬を感じると言えるのです。
男女の嫉妬と進化論
進化的に考えると、男性にとってパートナーが浮気をすることは、「生まれてきた子どもが誰の子どもか分からない」という事態を招きかねません。
そのため、自分の遺伝子を残すためには、何よりもパートナーの女性が誰かと肉体関係を結ぶことを避ける必要があります。
このことから、男性はパートナーが肉体関係を結ぶ事に嫉妬するのだと考えられています。
一方で、これが女性の立場になると、また目的が変わってきます。
女性は育児をしなければならないので、その間、男性には食べ物を取ってきたりと、自分に対して奉仕してもらう必要があります。
つまり、女性にとってはパートナーの男性が誰かに対して深い愛情を持つことを避ける必要があるのです。
それによって、女性はパートナーが愛情関係を結ぶ事に嫉妬するのだとされています。
こうした嫉妬という感情一つとっても、男女の間で違いがあるのは、非常に興味深いことだと言えます。