恋愛・夫婦関係において大事なことは「自分から手伝う意欲を見せること」
助け合いが恋愛関係を維持させる
恋愛関係や結婚関係を維持するために重要なことはなんでしょうか?
その全てを挙げればキリがありませんが、その一つとして「パートナーを助けること」が挙げられます。
しかも重要な点として、この手助けは自分の意志でやる(ように少なくとも相手からは見える)必要があります。
もしも、これが「私が手伝ったから相手も自分のことを手伝うのだろう」と義務感でやっているように見えると、パートナーに対する好意が低下することがわかっているからです。
夫婦で役割を決めるのは効率的?
よく、夫婦間や同棲しているカップル間でお互いのやることを決めて、お互いに作業を分担しようとする人たちがいます。
確かにこれは、一見パートナーの負担を減らすという意味では効率的で合理的にも見えます。
しかしながら、ここには大きな落とし穴があります。
人は、いったん自分の役割を決められると、その役割を超えて相手の事を助けようとしにくくなり、相手が役割を果たしても感謝しづらくなるのです。
そのため、こうした夫婦間での役割を厳しく決めたカップルはむしろ、関係が長続きしにくかったり、相手に対して不満を持ちにくくなったりします。
夫婦や恋人の共同生活は、思いやりの関係で成り立つものであり、交換関係で成り立つものではないのです。
当然ですが、これは役割を決めるぐらいならパートナーのことを手伝わない方が良い…と言っているわけではありません。
パートナーとの関係を長続きさせるには、お互いが相手を助ける気持ちを持ち、お互いが相手から助けてもらえるという気持ちを持つ必要があるのです。
ここで重要なのは、「相手が困っていたら自分が助けてあげる」という気持ちだけでなく、「自分が困っていたら相手から助けてもらえる」という気持ちも持つことです。
興味深いことに、「相手は自分のことを助けてくれない」という気持ちを持っているカップルだと、自然と本当に相手が自分を助けなくなり、最終的にはお互いがお互いを助けなくなります。
よって、カップルや夫婦の関係においては、お互いがお互いを助け合い、助けてもらえるという気持ちを持つこと、そして本当に助けてもらえたら相手に対してちゃんとお礼を告げることが重要です。